プラダを着た5歳児

プラダを着た5歳児

ゲーム会社・IT企業を経て社会から静かにフェードアウト。精神年齢5歳児の人が綴るブログ。

5歳児のオデッセイ

台風が来るともれなく希死念慮も強くなる。

無職が板に付いてきて忘れかけていたけど、そういえばこの時期は毎年憂鬱だった。

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勤務先の名古屋までは電車で2時間かけて通っていた。夏場の電車通勤は拷問に近いものがあった。

ただでさえ人間の体温を身近に感じながらの通勤はキツいというのに、当時は『節電』などという東日本大震災に便乗した省エネがあちこちで猛威を振るっていて、微弱な冷房も虚しく車内は亜熱帯と化していた。そして息を吸う度、その体臭の入り混じった生温かい空気は容赦なく私の嗅覚を刺激した。

それに天候の影響か体調も思わしくなく、雨天時は朝から頭が重かった。なんなら予報を見なくてもその日の天気を予知できる。そういうレベルだった。

台風接近時なんかは気圧のせいなのか、息苦しくてたまらなかった。

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吸っても吸っても酸素が入ってこない感じがして、何度も深呼吸を繰り返していたら肋間神経痛になった。

きっと心理的なものもあったんだと思う。今は人混みは避けているし、暑い日は大人しく家に引きこもっているので、長い事あのような苦痛は味わってない。

まぁ、ふと思い出したのが電車通勤の事だったというだけで、社会生活を困難にしていたのはそれだけではないのだけれども。

どっちにしろいつまでもこんな都合の良い暮らしは出来ないし、いずれまた社会と向き合わなきゃならない日が来る。

…そうは思っても、薄ぼんやりとしていた記憶が鮮明になるにつれ、忘れかけていたしんどい気持ちも蘇って来る。

「そういえばあの時こうだったな」
「辛かったな」

台風の接近に際して、社会復帰の目処も立たないうちから気分が沈んでいる。

 

死にたいと思い続けて30年経った。

ひとつ歳をとるたび、「大人の女性になる」という現実から逃避しようとあの手この手で足掻いていたけど、その甲斐虚しく、昨年あっさりと三十路を迎えた。頭は5歳児並だというのに・・・。

これから自分は40歳に向けて歩みを進めるのだと思うと今から気が滅入ってくる。

結局長生きするのはわたしのような人間なので、世の中本当にうまく出来てないものだと思う。

 

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