プラダを着た5歳児

プラダを着た5歳児

ゲーム会社・IT企業を経て社会から静かにフェードアウト。精神年齢5歳児の人が綴るブログ。

『病気になりたい』病

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採血されただけで倒れるような人を、私は羨望のまなざしで見ていました。それがどんな形であれ、他人から気にかけてもらえるという事が羨ましかったのです。自分よりガタイのいい女子が貧血で倒れているのを見ては不満を募らせ、健康診断の結果には失望の色を隠せませんでした。悪い所といえば視力だけで、何も引っかからなかったからです。

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子どもは『子ども』というだけで周囲からチヤホヤされたり守ってもらえますが、私はその欲求をずっと引きずっているようです。いつの間にか子どもでなくなっている自分の姿に気持ちだけが付いていきません。子どもの心をこじらせ、適応する事も死ぬ事もできないまま、社会的に責任を求められるような年齢になった事が私を追い詰めていました。そういえば心理検査の結果に『精神的に未成熟』とか書かれてた覚えがありますが、大分正確だと思います。

 

病弱な人が羨ましいです。身体が弱ければ周囲はいつも気にかけてくれるであろうし、私自身も精神的な苦しさを間接的に訴える事が出来るような気がしていました。

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昔からそんな感じだったので、摂食障害に片足を突っ込んだ時、かかりつけの先生に心配された事をひそかに喜んでいました。摂食障害という扱いに最初は少し戸惑いましたが、その時は誰かに気にかけてもらいたい思いが私の大部分を占めていたと思います。ただ、“ダイエット”そのものに女性的なイメージが強く、恥ずかしくて最初「痩せたい」とは言えませんでした。

 

現実に向き合う事が怖く、今でも早く「死ななければ」と、逃げる事ばかり考えてしまいます。大人の女性である事が尋常じゃないくらい気持ち悪くて、周囲のような“大人”にはなれないと思っています。

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