細い人が摂食障害に見える症候群
最近はだいぶ過ごしやすくなってきたけど、今年は結構暑かった気がする。夏は薄着なので、外に出るとつい他人と比べて自分の腕の太さを気にしてしまう。
注視するのは関節と二の腕の太さの比率。小柄な人間はそうでない人に比べてずんぐりして見えるというデメリットがあるけど、重要なのは二の腕が関節より細いかどうか。要は二の腕に脂肪がついてるかついてないかなんだけど、ここで自分がまだ辛うじて痩せの範疇に入っている事を確認する。だから私は鏡の前で腕を伸ばして二の腕を確認せずにはいられない。
が、しかし自分が痩せの部類に入っていたとしても、細身の女性って案外多いもので、私はそんな自分より細い人が存在する現実が許せない。そんな時は
「あの人はきっと摂食障害なんだ」
と勝手に決めつけて自分を無理やり納得させたりする。というか、本当に摂食障害に見えるんだけど。
自分より劣っている人間が眼中に入らないのと同じように、『自分より太い人』より『自分より細い人』がいる現実を私は問題にしている。学校の成績は後ろから数えた方が早かったくらいなのに、“自分がいちばんの細さ”である事に拘る。
私にとって痩せた女性は競合者であるので、当事者同士で傷の舐め合いをしようとは思わない。だからといって「治りたい」と言いながら、わざわざSNSで数字を出してお互いの足を引っ張り合うような事もしない。
思えば摂食障害なる前から女性を敵対視してきた気がするんだけど、それは別に男を巡ってバトルしてるわけじゃなくて、単純に相手のムカつく要素が自分の短所と鏡写しになってたから敵意を抱いていたに過ぎない。
男にもなれず、女にもなりきれない私は、自ら客体化していく女にも、男性化した女にも憎悪と侮蔑の眼差しを向けてしまう。
私が自分を好きになれないせいもあるし、それよりももっと根本的に、人間性に問題があるのかもしれないなぁ。
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