私が摂食障害になったワケ①-サイレント・デブ-
みんな何が楽しくて生きているんでしょうか。
わたしは物心ついた頃から「生きるのしんどいな」「早く死にたいな」なんて思ってたんですけど、普通の健全な精神を持っている人は希死念慮なんてわかないらしいですね。それ知った時には愕然としました。幼いころから「自分ってなんかおかしな」とは思ってて、それを悟られないように、普通の子どもに見えるようにふるまってたんですが、子供のくせに「死にたい」なんて思うなんて、やっぱりまともじゃなかったんですね。
でも、私、痛いの嫌いなんで、死ぬ度胸なんてもちろんなく、ずるずると惰性でここまで生きて来てしまったわけですけれども。
ところで、ダイエットという女性的な行為に抵抗感があって、私は10代という貴重な時間をぽっちゃりで過ごしてしまいました。
でもやっぱりコンプレックスはありました。なんせチビデブブサイクの三拍子そろってて、容姿をからかわれたこともあったんですから。
ところが幼少期から性別違和がすごくて、大人としての女性らしさっていうのは20歳過ぎても受け入れられなかった。それでも綺麗でスマートな女性には憧れてたんです。アンビバレントな感情ですねぇ…。
「このままじゃ嫌だな」
「痩せれば少しは人生楽しくなるかも」
と思って重い腰を上げ、本格的にダイエットに取り組んだのが20代半ばでした。
本気で取り組むならスポーツジムにでも行った方が良さそうですが、ジムは人目が気になるのでやめました。デブが運動してると「あー、あのデブ、ダイエット頑張ってるな」
って思われるじゃないですか。そういうのが嫌だったんです。でもそんなことを言うと
「そんなの誰も見てないって笑」
って周りの人は言うんですよね。でも私は周りの人の事をすっごく見てるんですよ。
「デブだな」「痩せてるな」「服おかしいな」とか。口には出してないですよ。
心の中でそう思ってるんです。
そんな私と同じように、私の事を好奇の目で見ている人もいるかもしれない。そう思ったら、無理無理、とてもジムなんか無理という結論に達しまして。
そうです。私は自意識過剰なんです。
まぁ、自分がこうだから“周りもそんな目で私を見てるだろう”と思っちゃうんでしょうね。
誰にも気づかれない方法で、やっぱり周囲にダイエットをしていると思われたくなかった。女らしいって思われたくなかったんです。そこで何か自宅で簡単にできるダイエットは無いだろうかと探しました。
最初はバナナダイエットとか、スムージーとかいろいろ試しましたが、当然痩せるはずもなく。そもそも何かを食べて痩せようってのがそもそも間違ってるんですね。カロリープラスしてるわけなんですから…。
そういえば踏み台昇降運動もやってました。エネルギー消費量が少なくて全然効果ありませんでしたけど。
そこで手を付けたのがエクササイズDVDでした。
最初はトレーシーメソッドだったかな。それからジリアンマイケルズとか、ビリーズブートキャンプにも手を出しました。
これらは筋トレなので体重がガクッと落ちることは無かったけれど、体がみるみる引き締まっていくのが嬉しくて。
グータラな私にしてはコンスタントに続けられていたと思います。
(ていうか今でもやってるんですけどね。やらないと不安なんです。)
この時は食事にはそれほど気を遣ってなかったかなと思います。
しかしそんな私にも悪夢のような時期がやってきたんですね。
そう、停滞期です。全然体重が減らないんです。
普通の人は1か月そこらで停滞期は過ぎるようですが、私は長い時はそれが数か月とか半年とか続きまして。
ググっても参考になるような情報は得られず、
「何で減らないの?!なんで!」
って感じに怒り心頭でした。この時はもう数字に囚われていたのかな。
わたしチビのくせに当時体重50kg以上あったんです。
言い訳をしますと、わたくし、昔から“満腹感”という感覚が分からなかったんですね。この感覚の鈍さは発達障害の特性という説がありますが(なんかで読んだ)、本当かどうかは知りません。ちなみに空腹感も分からなかったのですが、ちょっと口唇欲求がすさまじくて。まぁこれも何か原因があるとは思いますが、食べたいものを食べたいだけ食べる生活をしてきたんですね。そしてこのような体重になってしまったのです。言い訳終わり。
減量に際してこの50kgのハードルは相当高いものでした。50kg切りそうで、なかなか切らないんですから。プンプン怒れてきてしまって、食べたり食べなかったりで、50~52kgの間を行ったり来たりするわけですよ。そりゃぁもうストレスでした。何度諦めそうになった事か。
そんな時に知ったのが糖質制限でした。
この瞬間から、私は摂食障害への道を驀進することになるのです。
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