プラダを着た5歳児

プラダを着た5歳児

ゲーム会社・IT企業を経て社会から静かにフェードアウト。精神年齢5歳児の人が綴るブログ。

知的障害者に悩みはあるの?

大学病院の検査で『知的境界レベル』のIQをたたき出した。つまり『私は知的障害に近い』という事だ。自分の頭が悪いという自覚はあったが、これには相当落ち込んだ。ただの『バカ』と『知的障害』では意味が違うのだ。

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しかしここで示される知能指数は、検査を受けた時の体調や発達の特性によって大きく左右されるものらしい。視覚優位の私に、口頭での知能検査は不利だったのだ。

 

だからこの数値は正確ではない。多分。

 

しかし当時はどんなフォローも耳に入らず、検査結果にただショックを受けるだけであった。

 

さて。

知的障害者は障害の自覚がない分幸せ」というような事をたまに聞く。

『軽度知的障害=小学校低学年くらいの知能』という事を何かで読んだが、本当だろうか。

少なくとも小学校低学年の頃の私は、俗世間に毒されていたとしか思えないくらい将来に対する漠然とした不安を抱えていたので、この説はただの偏見だと思っている。

 

確かに小学生くらいの年齢の子はまっすぐで何の悩みも無いように思える。

あってもそれは

友達関係の事とか、

学校生活の事とか、

大人から見ればなんてことのないものだ。

 

だが私は子供時代を能天気に過ごした事などない。

 

しかし子供は『子供らしく』あることが前提の世界で、夜中に1人漠然とした不安で涙を流す私の存在に、一体誰が気づくであろうか。自分でもこれが年齢不相応な悩みであると思っていた。私のことを『天然だ』と笑う人もいたが、私は私で“普通の子供”に見えるように必死であった。“おかしな子供”と思われたくなかったのだ。

 

「人生に悩みなさそうだな」

と超偏見の目で知的障害者を見ていた私だったが、最近では彼らも彼らなりに悩みを抱えているのかも知れないと思うようになった。

なぜなら子供の頃の私がああだったのだから。

 

知的障害者が何を考え、そもそも悩んでいるかどうかなんて実際のところは知らない。でも他人の心なんて分からないものなのだ。

 

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